4月1日生まれは一つ上の学年であることは、実は年齢の数え方に独特な約束事があったから?!

2017-05-10コラム

新学期や新生活が始まって、早1ヶ月が経とうとしています。

ゴールデンウィークも終わり、そろそろ緊張も解けている頃では無いでしょうか?

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気の合う仲間ができ始め、お互いに探り探りの状態ではありながら、関係性を築き始めていることと思います。

そんなときに、遅かれ早かれ話題として持ち上がるのは誕生日や年齢についてだと思います。

本日は年齢と学年にまつわる話です。

年齢 計算 学年


同学年の扱いとなるのは、あなたが生まれた年と同じ年の

4月2日から12月31日までに生まれた人と

翌年1月1日から4月1日までに生まれた人

ですよね。

皆さんの中にも疑問に思われたことは無いですか?

なぜ、学年の始まりが4月2日生まれの人からなのか?

新年度の起算日は4月1日ですから、スタートである4月1日に生まれの人から扱ってもいい気がします。

しかし実際は4月2日生まれからです。

このことは、年齢の数え方に原因があります。

 

年齢の数え方

この答えを探すにはもってこいの、年齢に関する法律にありました。
年齢計算ニ関スル法律(1902年)

年齢は出生の日より之を起算す
民法第143条の規定は年齢の計算に之を準用す
明治6年第36号布告は之を廃止す

どうやら民法に詳しく定義されているようです

 

民法の143条とは次のような内容です。

民法143条(暦による期間の計算)

週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する。
週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。

なんだか難しく書いてありますので、よくわからないかもしれませんが、注目ポイントは第2項です。

 

応当する日の前日に満了する

 

これによれば、年齢が一つ増えるのは、誕生日(または出生時間)を迎えたその瞬間に繰り上がるのではなく生まれたその日を迎える時にはすでに年齢が1つ増えた状態であるということなんです。

 

誕生日のお祝いメールなんかも夜中の日付が変わった直後に送ることがありますよね?

法律によれば、

日付が変わった時(すなわち自分の誕生日)には、すでに一つ歳をとった状態で迎えている

ということです。

わかるような、わからないような…

 

もう少し具体的に見てみましょう

 

例えば、5月10日生まれの場合

 

5月10日になった瞬間、夜中の0時0分0秒の時にはすでに一つ歳を重ねた状態でその時刻を迎えていると定めています。

それならば、誕生日の前日(今で言えば5月9日23時59分59秒)はすでに年齢が上がっているのか?というと、そういうわけでも無いようで、明確にある時刻をもって【カチッ】と年齢を増やすのではなく、前日に満了する

この考え方が重要なようです。

 

要は、5月10日生まれの人は、法律上前日の5月9日夜12時をもって、加齢するということになります。(前日に満了)

4月1日生まれの子は学年がひとつ上になるからくりは?

 

学校教育法第17条に次のような条文があります。

保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。ただし、子が、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまでに小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了しないときは、満十五歳に達した日の属する学年の終わり(それまでの間においてこれらの課程を修了したときは、その修了した日の属する学年の終わり)までとする。
保護者は、子が小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十五歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを中学校、義務教育学校の後期課程、中等教育学校の前期課程又は特別支援学校の中学部に就学させる義務を負う。
前二項の義務の履行の督促その他これらの義務の履行に関し必要な事項は、政令で定める。

いわゆる国民の三大義務の一つである教育に関する内容ですが、ポイントはここです。

六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから

学年とは、法律によりもちろん定められていますが、年度と同じく

4月1日に始まり、翌年3月31日で終わる

期間のことです。

 

4月2日生まれの場合

2017年4月2日に誕生日を迎え6歳になる場合、満6歳となるのは、記述のとおり2017年4月1日夜12時です。

そしてその子が小学校に入学するのは、その翌日(すなわち誕生日)以降で、最初に訪れる学年からということになりますので、

満6歳に達した4月1日はすでに学年が始まっていますから、翌2018年4月1日から、小学校に入学することになります。

4月1日生まれの場合

2017年4月1日に誕生日を迎え6歳になる場合、満6歳となるのは、記述のとおり2017年3月31日夜12時です。

そしてその子が小学校に入学するのは、その翌日(すなわち誕生日)以降で、最初に訪れる学年からということになります。

満6歳に達した3月31日はまだ学年が始まっておらず、学年が始まるのは4月1日からですので、その年の2017年4月1日から、小学校に入学することになります。

 

2017年4月1日から小学校に入学するのは、上記2つを併せ考えれば、

2016年4月2日に満6歳を迎えた子から

該当することはお分かりになっていただけると思います。

年齢は前日に満了、就学義務は翌日、となっているところがカギ

誕生日を中心に考えると、

  • 加齢は前日
  • 就学は翌日

この考え方の影響で、4月1日生まれの子は、新年度の始まりが誕生日でありながら学年が違うという事態が発生してしまいました。

 

社会に出ると、1歳差などあってないようなものですが、学生時代の1歳差は大きいと思います。

特に義務教育の時期などでは、成長が著しいので、生まれた月が遅いほど小柄だったり体力に劣る部分が出てくるかもしれません。

 

昔国会でも議論されたようですが、大きな問題ともならず、法律を変えなくては甚大なる被害や不公平が発生するわけでもなさそうなので、こんな一見釈然としないような扱いになっちゃったんですね。

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