「るろうに剣心」に出てくる必殺技は実現可能なの? るろ剣の謎に迫る!

るろうに剣心の緋村剣心がmfilmsだったら

「おろ? とうとう拙者も物理教師アニメに登場でござるか?」

 

さぁ物理教師アニメ11弾の今回は、2017年11月に不名誉な形でいろいろと話題になってしまった「るろうに剣心」

この作品に出てくる必殺技の謎について迫ってみようと思います。

参考

物理教師がアニメを語るとシリーズ

 

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二重の極みって、本当に出来るの?

以前の「エヴァンゲリオン記事」と同様、今回もしばづけさん(@sibazuke555 )から質問を頂きました。

しばづけさん
しばづけさん
るろ剣に出てくる「二重の極み」って、できるんですか?
小さい頃よく練習していました。

 

まさか習得しようとなさっていたとは・・・。

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かくいう私も小学生のころやってたっけな?

 

ここでは、二重の極みが本当に意味ある攻撃なのか? ということに絞ってお話ししていきます。

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格好だけなら、誰でもできますからね、二重の極み。

 

二重の極みとは?

二重の極みとは、悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)という破戒僧が繰り出す、必殺技。

るろ剣二重の極み
るろうに剣心 ©和月伸宏・集英社

その後、主人公である緋村剣心の相棒「相楽左之助」も修行の末、習得することに成功。

相楽左之助の二重の極み
るろうに剣心 ©和月伸宏・集英社
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左之助はさらにアレンジを加え、三重の極みまで使えるように。

 

そんな二重の極みですが、(考案者である悠久山安慈が説明している)ポイントを整理すると以下の通り

  1. 全ての物質には抵抗が存在し、衝撃が完全に伝わらない。
  2. 衝撃を効率よく伝えるために、2段階に分ける。
  3. 拳の場合、拳を立てて(指の第1関節~第2関節あたりが物質に触れるように)1発。
  4. 1発目に対する物質の抵抗が発生した瞬間に、2発目(いわゆる拳による打撃、第2関節から指の付け根が接触面となるようなパンチ)をはなつ。
  5. 2発目の衝撃は、抵抗を発生させず全ての衝撃が物質に伝わる。

という代物。

 

・・・。

・・・は(;´Д`)?

 

二重の極みを理解するには、物質の抵抗を知る必要がある

以前「マッハパンチってどうよ?」の記事で、おそろしいパンチを繰り出す人たち(キャラクター達)について紹介しました。

漫画の世界にはいろんな設定のキャラクターがいて、面白いですね。

参考

マッハパンチってどうなのよ?物理教師の考察とアニメまとめ

 

んで、この二重の極み。物理学的に(私なりに)考えると様々な疑問が見えてきます。

  • 全ての物質に抵抗がある・・・って何? 電気の話?
  • 1段階目の衝撃は、物質の「抵抗」なるもので相殺されるが、2発目はすり抜ける(発生しない)ってこと?
  • だから抵抗って、なんなのさ。

 

こりゃ、安慈がいう

物質の抵抗
これが判明しないことには、二重の極みが本当にできるかどうか分からなそうです。

 

物体に力が加わると、かならず反作用がある。

中学校や高校で習ったかも知れませんが、(基本的に)物体にはたらく力と運動には

  • 慣性の法則(力がなけりゃ、現状維持)
  • 運動の法則(力が加わると加速度が発生)
  • 作用反作用の法則

この全てが成り立ちます。

 

2物体間(拳と石)の力と運動に関する内容だ、と考えると、作用反作用の法則を中心に考えれば、何か分かってくるかもしれません。

作用反作用とは?

ある物体がもう一方の物体に力を作用させるとき、必ず

  • 同じ力の大きさで
  • 同じ作用線上(同じような位置)に
  • 逆向きの力が

もう一方の物体から、ある物体に(同時に)はたらくということです。

 

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すべりやすい床面上で、相手を押すシチュエーションをイメージすると、わかりやすいですかね。

作用反作用の図解

 

ちなみにこの作用反作用が理解できると

  • 歩いたり走ったりできるのは、地面を蹴り出した力の反作用が自分に加わるため(地面が自分を押している)
  • ロケットが何もない宇宙空間を進めるのは、燃料を勢いよく捨てる(燃焼)ため(捨てた時の反作用で進む)

このあたりが理解できるようになります。

 

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走るなら、ダイレクトに反作用が受けられるような固い地面が必要です。
押しのけるモノが何もない真空中で進むなら、ものを勢いよく投げ捨てて、投げた物体から自分に向けて受ける反作用の力を利用して進むしかありません。

 

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それなら、例えばビリヤードみたいに玉と玉がぶつかって、ぶつかった方が止まるのはナゼ?
反作用があるなら、跳ね返るハズでは?
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いい質問ですね。
(二重の極みから遠ざかるので)簡単に説明すると、反作用を受けるからこそ、その場で止まったということになります。

 

このあたりは「運動量」という考え方が必要になるので、掘り下げずにいきます。

ともあれ、物理学的に考えると安慈がいう物質の抵抗というのは

反作用の力

という可能性があります。

 

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ちなみに材料力学では、外部の力に応じて抗う力(内力)が発生します。これを応力というのですが、これも作用反作用によるものです。
やっぱり反作用の力を考えれると安慈のいう「物質の抵抗」が分かりそうな気がします。

 

物質の抵抗が反作用の力であるならば、2段階に分けたところで無意味

二重の極み解説

反作用の力というのは、瞬時に同じ大きさ・逆向きで発生します。

そして、いつでも・何度でも発生します。

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もちろん脆性や展性・延性(伸びたり広がったりする性質)、弾性衝突(跳ね返る性質)なんかも考えなくてはいけませんね。

反作用の力を発揮する前に、崩れてしまったり変形してしまっては、きちんと反作用の力が発生しません。

二重の極みが単なる多段攻撃(2段階に分けてパンチのエネルギーを伝える手段)である以上、何度でも反作用は受けます。

 

言い換えれば、

1回で打つエネルギー量が同じなら、2回に分けて打っても同じということ。

二重の極み解説

100のエネルギーを(例えば)「20(1撃目)+80(2撃目)」で分けて打つ以上、同じ100のエネルギーだけが伝わりますからね。

 

やっぱり、悠久山安慈がいう

抵抗を受けること無く完全に伝わり

この意味が、よく分かりませんね。

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抵抗(ここでは反作用の力)は、必ず毎回発生しますから。

 

摩擦によるエネルギーロスを言っているなら、なおのこと1撃で仕留めるべし

  • 完全に伝わりきらない。
  • 無駄な衝撃が出来てしまう。

悠久山安慈の言葉ですが、これを回避(克服)することに「二重の極み」の極意があるならば、ひょっとすると

摩擦によるエネルギーロスを少なくする

って考えも、あるかも知れませんね。

しかしこれも、1発の方がロスが少なくすみます。

男性シルエット
なんで?
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接触回数が増えることによって、その分摩擦を受ける回数が増えるからです。

とはいえ、あしらうのではなく可能性を模索してみますか。

 

例えば、1撃目で表層をはがし(安慈の言葉を借りるなら「抵抗」が減った状態で)2撃目を加えるとする。

これならば

  • 石と拳の間に存在している空気の量が減少(空気との摩擦が減る)
  • でこぼこした石の表面が、凹凸のない表面になることで接触面積の減少(接地面との摩擦が減る)

こんな風に摩擦が少なくなることは、考えられるかも・・・。

 

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とはいえ、ミクロレベルの微々たるものだと思うけど。

 

摩擦によるエネルギーロスを無くしたいのであれば、力を2つに分けるのではなく、最初から「本気の1撃」をかました方がいいでしょうね。

 

二重の極みの1撃目は、くさびと同じ?

うーん、どうも二重の極みの強さが分からない。

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「石の抵抗とぶつかった瞬間に、拳を折って第二撃を入れる」って言われてもなぁ・・・。

 

ん?

ぶつかった瞬間に、第二撃を入れる?

 

おぉ、そうか。

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一撃目は「くさび」ってことなのか!!

くさび(楔)とは?

木や石を割るときに打ち込んで割りやすくしたり、重いものを持ち上げたりするときに使う、一端が厚くもう一端に向かって薄くなっている道具のこと。
一般的にはV字型の木片や金属片。

そう言われてみると、確かに説明の描写も

二重の極みは楔を打ち込んでいるように見える

V字に打ち込んでる!!

・・・ように見えなくもない。

 

なるほどな。

第一撃(指の先端)を「くさび」として利用し、押し込むイメージ。

同じ力だとしても、平たい面よりダイレクトに力が伝わるもんなー。

うさびを打つと破壊しやすい

二重の極みは、くさびの原理を応用した可能性が高いかなぁ。

 

二重の極みは共振現象?

他になにか可能性があるかなぁと、ネットにある情報を漁ったりもしてみました。

すると面白い仮説が。

物体の共振周波数に合わせて衝撃を加えることで、
小さな力でも大きな影響を与えることは可能なんですが。。。。。。

例えば、声でグラスを割るとか。軍隊が橋を更新したら橋が落ちたとか。
共振周波数に同調させて何度も繰り返し力を与えて振幅を徐々に増やしていけば、、、、、

ただねぇ、かたい個体だと共振周波数ものすごく高いし。
それに、衝撃加えるのは2回でしょぉ。
なんかグレードアップして三重の極みになったような気もするけど、それでも3回でしょぉ。

・・・・・・・ イミネー。

引用 Yahoo!知恵袋

 

要は

拳で作る振動数が、石の(壊れるために必要な固有の)振動数と一致

できれば可能じゃね? というもの。
それこそ、以前の「マッハパンチの記事」に登場するキャラくらいにパンチのスピードが速ければ、共振も考えて良いんでしょうが、2発打ち込む程度じゃぁね。
参考
マッハパンチってどうなのよ?物理教師の考察とアニメまとめ
回答者と同感です。
「二重の極みは共振現象を利用している」理論は、ちょっと無いかな・・・。

るろうに剣心に出てくる「二重の極み」に関する、まとめ

剣心とmfilmsのコラボ

二重の極みを語る上で、大事なことは

反作用

これです。

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だからこそ、左之助は拳を痛めています。

進撃の巨人で主人公エレンが巨人となり、相手を殴った時も同様です。
参考
進撃の巨人の世界観が現実に?!「進撃の巨人空想科学読本」をレビュー

あくまで「効果ある」意味での二重の極みは、いかに一撃目を「くさび」のように打ち込めるかどうか。

そこにかかっているように思います。

プロフィールイラスト
間違っても、抵抗(反作用)が1回で終わるって事はないので、練習されるときはご注意下さい。

いろいろなことがありましたが、2017年9月よりジャンプスクエアにて「北海道編」が連載されている、るろうに剣心

志々雄一派解体後に出頭し、懲役25年の実刑を受け地元北海道に収監された、悠久山安慈

再び「二重の極み」が見られるかもしれませんね。

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実写でも、悠久山安慈は登場しています。

参考

るろうに剣心 京都大火編 -Amazonプライムビデオ

 

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